忘れなかった息子
"郷愁を消そうとして一生を費やしながら、その郷愁が源へのものだったと気づかない人々がいる。"
そして自分の記憶をなくした子ら
出来合いの答えとしてでも、決まりきった処方箋としてでもなく、ありふれた日々の喧騒の下に埋もれてきた古い問いとして、それはここに差し出される。
どこに暮らしていても、説明のつかない郷愁がある。この世界に完全には属していないという感覚。日曜の夕暮れに、一日が始まる前の一杯のコーヒーに、何かを成し遂げたあとの静けさに、すべてが整っているように見えるときにふと戻ってくるあの問いのなかに、その違和感は顔を出す。
それだけなのだろうか? ただの疲れではないのかもしれない。ただの空虚でもないのかもしれない。それは、記憶なのかもしれない。
『忘れなかった息子』は、郷愁と忘却と起源をめぐる、霊的かつ文学的な作品である。人生は自らの来歴よりも大きく、この世に生を受けるより前から始まっているのかもしれない。そして、遠い昔に散りばめられたいくつかのしるしが、私たちの忘れてしまった物語を、いまも指し示しているのかもしれない――本書が見つめるのは、その可能性である。
全編を通じて、読者はさまざまな像と問いと痕跡に導かれていく。見慣れた世界のなかで異邦人であるという感覚。説明のつかないまま消えずに残る記憶。どの地図にも見当たらない「家」からの呼び声。そして、道を知っているかに見える一人の息子の姿。
こんな人へ
- ◆何を恋しく思うのかもわからないまま、郷愁を抱いている人へ。
- ◆多くの場所に意味を探し求めてきた人へ。
- ◆すべてが一見うまくいっているときでさえ、居場所のなさを覚える人へ。
- ◆深く、文学的で、観想的な霊性を求める人へ。
- ◆噛み砕かれた答えを受け取るよりも、ほんとうの問いのなかを歩みとおすことを選ぶ人へ。
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本書についての問い
本書についての問い
『忘れなかった息子』は、何について書かれた本ですか?
どんな成功によっても鎮まらない郷愁――思い出せない何かを失ってしまったという感覚について書かれています。本書はその郷愁をたどり、その起源へと向かいます。一人の父、ひとつの「家」、そして帰り道を決して忘れなかった一人の息子へと。
これは小説ですか? それとも宗教書、あるいは哲学書でしょうか?
厳密には、そのどれでもありません。本書は文学的ノンフィクションです。文学の言葉で綴られたひとつの思索であり、そこに、少しずつ思い出しはじめる一人の男の物語が寄り添っていきます。
この本は、生まれる前の存在について語っていますか?
はい。本書は、どの子どもも一度は口にする問いから始まります――ここに来る前、わたしはどこにいたのだろう? 本書は理論で答えません。世界が存在する前から、あなたはすでに知られていたと語る古い文書をたどり、それがどんな記憶なのかを、読者が一ページずつ見いだしていくようにしています。
この本を読むのに、信仰は必要ですか?
いいえ。本書は、すべてが順調に見えるときでさえ居場所のなさを覚える人のために書かれました――信じる人にも、疑う人にも。出来合いの答えは差し出しません。差し出すのは、ひとつの旅路です。
何語で刊行されていますか?
本書は十一の言語に翻訳されています。ポルトガル語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、アラビア語、中国語、ヘブライ語、ヒンディー語、日本語、韓国語です。英語・ポルトガル語・スペイン語・ドイツ語版はAmazonで予約受付中で、日本語版を含むほかの版は近日刊行予定です。
ウェスラー・ヴァレジとはどんな人ですか?
ウェスラー・ヴァレジ(Wesler Valezi)は二〇〇二年に法学部を卒業。ブラジルの弁護士(OAB/SP 378.932)で、妻と二人の子をもち、長年にわたり古い文書の研究に打ち込んできました。
シリーズ作品ですか?
はい。『忘れなかった息子』は三部作の第一巻で、続く巻は順次刊行されます。
購入前に一部を読めますか?
はい。このページで登録すると、本書の序文をPDFで無料でお届けします。
"手引き書ではない。技法でもない。自己啓発書でもない。これは、ひとつの旅路である。読み終えたとき、あなたは何か新しいことを学んだとは感じないかもしれない。むしろ、何かを思い出したと感じるのではないだろうか。"
旅路をはじめよう。
十一の言語に翻訳――日本語版は近日刊行。
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著者について
ウェスラー・ヴァレジ
ウェスラー・ヴァレジは二〇〇二年に法学部を卒業。弁護士であり、妻と二人の子をもつ。著者の三部作は『忘れなかった息子』で幕を開け、十一の言語で刊行されている。
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